【院長ブログ】脂質異常症の前兆

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脂質異常症の発症原因と症状

脂質異常症の主な発症原因には、過食、運動不足、肥満(特に内臓脂肪型肥満)、喫煙、アルコールの過剰摂取、ストレスなどがあります。

これらの生活習慣はLDLコレステロールや中性脂肪の増加を促し、HDLコレステロールを減少させます。家族性高コレステロール血症という遺伝的要因もあり、この状態ではLDLコレステロール値が著しく高く、動脈硬化が進行しやすいです。家族歴がある場合、特に心筋梗塞を若年で経験した家族がいる場合、家族性高コレステロール血症のリスクが高いとされており、LDLコレステロール値のチェックが推奨されます。

脂質異常症の分類と関連要因

脂質異常症は血液中の脂質の増減により、以下の4つのタイプに分類されます。

  • 高LDLコレステロール血症: LDL(悪玉)コレステロールが多い状態。
  • 低HDLコレステロール血症: HDL(善玉)コレステロールが少ない状態。
  • 高トリグリセリド血症: 中性脂肪(トリグリセリド)が多い状態。
  • 高Non-HDLコレステロール血症: 総コレステロールからHDL(善玉)コレステロールを引いた値が高い。

脂質異常症は生活習慣の乱れや遺伝的要因だけでなく、甲状腺機能低下症や副腎皮質ホルモン分泌異常などのホルモン分泌異常、糖尿病、腎臓病などの他の疾患、またはステロイドホルモンや避妊薬などの薬剤による影響もあります。これらの要因が脂質のバランスを崩し、脂質異常症を引き起こす可能性があります。

脂質異常症のホルモン関連原因

脂質異常症はホルモン分泌異常によっても引き起こされることがあり、特に以下の二つが重要です。

  1. 甲状腺機能低下症:甲状腺ホルモンが新陳代謝を促進する重要な役割を持ち、甲状腺機能低下症はこの甲状腺ホルモンの産生が不十分になる病状を指します。甲状腺ホルモンが不足すると代謝が低下し、脂質異常症を含む多くの健康問題を引き起こす可能性があります。
  2. 副腎皮質ホルモン分泌異常:副腎皮質ホルモンはミネラルや糖の代謝、血圧の維持などに関与しており、これらのホルモンの分泌異常は血圧の調整失調や脂質代謝の問題などを引き起こし、脂質異常症の原因となりえます。

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