【院長ブログ】インフルエンザについて
インフルエンザとは
インフルエンザはインフルエンザウイルスが原因で起こる急性呼吸器感染症のこと。症状は、38℃以上の高熱、頭痛.関節痛、筋肉痛などの強い全身症状の他に、のどの痛み、咳、鼻汁も示します。気管支炎や肺炎などを併発し、重症化することもあり、高齢者では死亡の原因になるケースも。小児にはインフルエンザが関連した脳炎・脳症等の重症例も発生しています。
インフルエンザの予防法
インフルエンザを予防する5つの方法をご紹介します。
① 流行前のワクチン接種
② 外出後の手洗い等
③ 適度な湿度の保持
④ 十分な休養、バランスの良い食事
⑤ 人混みや繁華街への外出を控える
インフルエンザの治療法
最近、インフルエンザ治療薬として塩酸アマンタジン(商品名シンメトレル)、ザナミビル(商品名リレンザ)、リン酸オセルタミビル(商品名タフミル)が認可されました。アマンタジンはA型のみに有効で、ウイルスが細胞に吸着・侵入するところを阻害する薬理作用を持っています。ザナミビルとリン酸オセルタミビルはA型とB型に有効で、細胞内で増殖したウイルスが細胞外に出芽するのを阻害(ノイラミニダーゼの働きを阻害)する薬理作用があります。この両薬剤は発症後40~48時間以内に服用しないと効果がないとされています。
インフルエンザワクチンについて
現在、インフルエンザの積極的な予防法はワクチンのみです。インフルエンザワクチンについては、発熱などの症状を軽くし、合併症を減らし、重症化を防止することができます。
インフルエンザワクチンの効果
予防接種を受けないでインフルエンザにかかった人の70%〜80%の人は、予防接種を受けていれば、インフルエンザにかからずにすむか、かかっても症状が軽くてすむという有効性が証明されています。特に65歳以上の方や基礎疾患を有する方はインフルエンザが重症化しやすいので、医師と相談のうえ、接種を受けられるとよいでしょう。