平成30年度の治療実績および検査成績
診療実績と統計平成30年1月1日より平成30年12月31日までの1年間当院で施行した日帰り肛門疾患手術は607例でした。
その日帰り手術の内訳は、
- 内痔核手術・脱肛手術は256例
- 痔ろう根治手術は80例(単純痔ろう16例、複雑痔ろう64例)
- 肛門周囲膿瘍切開術は86例
- 肛門狭窄形成術(SSG)は16例
- 慢性裂肛根治手術は16例
- 直腸脱根治術は2例
- 痔核血栓除去術は53例
- 肛門ポリープ切除術は9例
- 直腸ポリープ切除術は3例
- 尖圭コンジローマ焼灼術は8例
他78例でありました。
特に内痔核・脱肛手術の内訳は、従来の根治手術(LE)が33例で、ALTA療法単独(ジオン注硬化療法)が141例、ALTA療法+LE併用術が82例とALTA療法の適応範囲が広がってきています。
一方外来検査では内視鏡検査や超音波検査を積極的に行っています。
昨年1年間で施行した経鼻胃内視鏡検査は515例、大腸内視鏡検査は284例でした。特に当院では有症状受診(下血や排便時出血)の方が多いため、内視鏡でのポリープや大腸癌の発見率は非常に高い傾向にありました。
排便時出血が痔疾患であろうと思われても、中高年のかたは一度大腸内視鏡検査を受けるべきであると思われます。
また日帰りで大腸ポリープに対し内視鏡下ポリペクトミーを82例行いました。
また超音波検査では腹部超音波検査は412例施行されました。