【院長ブログ】股関節の痛み
お知らせ股関節の痛みは、どこに、どんなふうに出るの?
股関節まわりの痛みといっても、感じ方や痛む場所は患者さんによって異なります。足の付け根が痛い、太ももが痛い、骨盤まわりが痛い、お尻が痛い、ひざまで違和感があるなど、症状の出方はさまざまです。また、左だけ、あるいは右だけが痛む場合もあれば、左右どちらも痛む場合もあります。歩くと痛い、階段の昇り降りで痛む、ランニングやサッカーなどの運動時に痛む、産後に股関節が痛いといった訴えも少なくありません。このような症状があるときは、股関節そのもの、あるいは腰に原因がある可能性があります。股関節の症状として最も多いのは「変形性股関節症」です。進行すると手術が必要になることもあるため、まずは症状に気づくことが大切です。
股関節の痛みの原因として考えられること
股関節が痛む場合、原因のひとつとして考えられるのが「関節炎」です。股関節は、胴体と脚をつなぎ、体全体を支える大切な関節です。骨盤側の丸いくぼみに、大腿骨側の球状の骨がはまり込む構造になっており、その間にある軟骨が、なめらかな動きを助けています。しかし、加齢、肥満、過度な運動などによって負担がかかると、軟骨は少しずつすり減っていきます。軟骨は衝撃を吸収するクッションの役割をしていますが、それが減ることで硬い骨同士が擦れ合い、関節炎が起こって痛みにつながります。
股関節の病気は大きく4つに分けられます
股関節の病気は、大きく分けて4つあります。
「変形性股関節症」
股関節が変形し、壊れていく状態です。進行すると、もともと球形だった関節面が失われ、なめらかな動きができなくなります。股関節が痛いと受診される患者さんの多くは、この変形性股関節症です。
「リウマチ性股関節症」
関節リウマチやその類似疾患によって関節が破壊され、最終的には変形性股関節症と同じような状態になります。そのため、治療法も変形性股関節症と同様です。
「骨頭壊死」
大腿骨頭の内部に血液が通わなくなり、骨が壊死してしまう病気です。さまざまな原因がありますが、元に戻すことはほぼ難しく、厚生労働省が難病指定している疾患でもあります。進行すると骨頭がつぶれ、消失してしまうこともあります。
「大腿骨頚部骨折」
転倒などをきっかけに起こる骨折で、高齢の患者さんに多いものの、強い外傷があれば若い患者さんにも起こりえます。骨折自体は治療できますが、大腿骨頭への血流が悪くなるため、骨頭壊死と同じような経過をたどることがあります。
治療を考えるタイミングの目安
治療を考えるタイミングは、「この股関節の痛みから解放されたい」と感じたときです。目安としては、夜に痛みで目が覚める、かがんで靴下が履けなくなった、短時間の家事でも痛い、買い物帰りに重いものが持てない、歩くときに足を引きずる、足の長さが左右で違ってきた、といった変化がある場合です。こうした症状は、日常生活に支障が出始めているサインといえます。
痛みが続くときは早めの相談が大切
変形性股関節症は、術後の経過が良い疾患とされています。手術によって痛みが大きく改善し、すっかりなくなる可能性もあります。股関節の痛みは、我慢を続けるほど生活の質を下げてしまうことがあります。








