【院長ブログ】健康診断 結果
お知らせ健康診断の結果、どう見ればいい?判定の見方と基準値をやさしく解説
年に一度の健康診断。結果表が届いても「この判定は問題なの?」「どこを見ればいいの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
今回は、健康診断の見方やよくある検査項目の基準値について、わかりやすく解説します。
結果の「判定」はアルファベットで
診断結果には、A〜Hなどのアルファベット判定がついています。
一般的には以下のような意味です:
- A:異常なし
- B〜C:軽度の所見あり(生活習慣の改善で様子見)
- D〜E:要再検査/要精密検査
- H:治療中または要経過観察
記号の詳細は検査機関により異なる場合もあるので、不明点があれば医療機関に相談しましょう。
よく出る検査項目と基準値の例
- BMI(体格指数)
BMI=体重(kg)÷身長(m)²
【基準値】:18.5~24.9(25以上は肥満)
数値が高いと生活習慣病のリスクが上がります。
- 血圧
【基準値】:上(収縮期)130未満/下(拡張期)85未満
高血圧は心筋梗塞や脳卒中の原因に。自覚症状が出にくいので要注意です。
- 血液検査
- 貧血指標(ヘモグロビン):男性13.1〜16.3g/dL/女性12.1〜14.5g/dL
- 肝機能(ALT/AST):30U/L以下
- コレステロール(LDL):70〜139mg/dL
- 血糖値(空腹時):70〜99mg/dL
異常があった場合、生活習慣改善か精密検査を検討しましょう。
腹囲・尿・視力・聴力もチェックを
- 腹囲:男性85cm未満/女性90cm未満
- 尿検査:尿タンパク・尿糖・潜血は「陰性」が正常
- 視力:0.7以上が基準(メガネ・コンタクト使用でも可)
- 聴力:1,000Hz・4,000Hzの音が聞こえるかをチェック
健康診断は「結果を活かしてこそ」意味がある
結果表はゴールではなく「スタート」です。
異常があっても放置せず、必要に応じて精密検査や生活改善を行いましょう。
体のサインに耳を傾けることが、未来の健康を守る第一歩です。