【院長ブログ】健康診断に引っかかった方へ
お知らせ健康診断で異常を指摘された方へ
健康診断の結果に異常があると、不安を感じる方も多いでしょう。しかし、健康診断はあくまで体の状態を知るためのもの。重要なのは、その後の対応です。要再検査の指示が出た場合は、必ず医師の指示に従い、必要な検査や生活習慣の見直しを行いましょう。
健康診断で引っかかる主な項目
血糖値・HbA1cが高い
血糖値は血液中のブドウ糖の濃度を示し、HbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)は過去1~2カ月の血糖値を反映します。これらの数値が高いと、糖尿病や糖尿病予備軍の可能性が考えられます。健康診断では厳しめの基準が採用されるため、わずかな上昇でも注意喚起されることがあります。医師と相談しながら、食事や運動の見直しを検討しましょう。
コレステロール値が高い
コレステロールにはLDL(悪玉)、HDL(善玉)、中性脂肪の3種類があります。
基準値は以下の通りです。
- LDLコレステロール:70~139mg/dL
- HDLコレステロール:40mg/dL以上
- 中性脂肪:150mg/dL以下
LDLコレステロールが高いと動脈硬化のリスクが上がるため、食生活の改善が重要です。
尿検査の異常
- 尿糖:糖尿病の可能性を示唆
- 尿たんぱく:慢性腎臓病の予兆
- 尿潜血:泌尿器系や腎臓の異常の可能性
数値が異常でも、すぐに大きな病気と判断されるわけではありません。精密検査を受け、医師の指示を仰ぎましょう。
尿酸値が高い
尿酸値が高いと、動脈硬化の進行や痛風、腎障害のリスクが懸念されます。尿酸値は食事の影響を受けやすいため、バランスの取れた食生活を心がけましょう。
血圧が高い
- 家庭血圧:135/85以上
- 診察血圧:140/90以上
高血圧が続くと、動脈硬化が進行し、心血管疾患のリスクが高まります。塩分控えめの食事や適度な運動を取り入れ、血圧管理を行いましょう。
肝臓の数値が高い
ビリルビン、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、ALPなどの数値が高い場合、肝機能の低下が懸念されます。アルコールの摂取や脂肪肝が原因となることもあるため、生活習慣の見直しが必要です。
貧血
貧血は、鉄分不足や体内での出血が原因で起こることが多く、特に出血が原因の場合は早急な治療が必要です。再検査や精密検査を受け、適切な対応を取りましょう。