【院長ブログ】痛風について(原因)
お知らせ痛風の原因と予防について
痛風は、体内で尿酸が過剰になることで関節に結晶がたまり、炎症を引き起こす病気です。風が吹いただけで痛むほどの激しい痛みを伴うことから、この名前がつきました。
痛風の原因
痛風の主な原因は、尿酸の過剰な生成や排泄の低下です。尿酸は、プリン体という物質が分解されることで生じます。通常は尿とともに体外へ排出されますが、何らかの理由で体内にたまりすぎると、高尿酸血症となり、やがて結晶化して痛風を引き起こします。
- プリン体の多い食事
肉や魚の内臓、干物、エビ、ビールなどに多く含まれるプリン体を摂りすぎると、尿酸値が上がりやすくなります。 - アルコールの影響
特にビールはプリン体を多く含むため、尿酸値を上昇させます。アルコールそのものも尿酸の排泄を妨げるため、注意が必要です。 - 肥満や運動不足
肥満は尿酸値を高める要因の一つです。また、激しい運動も尿酸を一時的に増やすため、適度な運動を心がけることが大切です。 - 薬の影響
一部の降圧利尿剤などは尿酸の排泄を抑えることがあります。服用している薬が気になる場合は、医師に相談しましょう。
痛風の症状
痛風の典型的な症状は、関節の突然の激しい痛みです。特に足の親指の付け根に起こりやすく、腫れや赤みを伴います。症状は一時的に治まることがありますが、放置すると再発を繰り返し、関節が変形し、腎臓にも影響を及ぼすことがあります。
検査と診断
血液検査で尿酸値を測定し、高尿酸血症の有無を確認します。ただし、発作中は一時的に尿酸値が下がることがあるため、関節液を採取して尿酸の結晶を調べることもあります。
痛風の治療と予防
発作時は消炎鎮痛薬を使用し、痛みを抑えます。その後、尿酸の生成を抑える薬や排泄を促す薬を用いながら、生活習慣を改善していきます。
- 食生活の見直し
プリン体の多い食品を控え、アルコールを減らすことが大切です。 - 適度な運動
ウォーキングなど、負担の少ない運動を習慣にしましょう。 - 水分をしっかり取る
尿酸を排泄しやすくするため、水をこまめに飲むことが有効です。 - 肥満を防ぐ
健康的な体重を維持することで、痛風のリスクを下げることができます。
痛風は放置すると悪化し、生活の質に大きく影響を与える病気です。早めの対策と適切な治療で、健康的な生活を続けましょう。