【院長ブログ】心筋梗塞の原因について
お知らせ心筋梗塞の主な原因
動脈硬化 心筋梗塞の大半は動脈硬化が原因です。高血圧や脂質の過剰摂取で血管が硬くなり、血流が悪化する現象を指します。動脈硬化が進行すると、血管壁に脂質が蓄積し、プラークが形成されます。これが破裂すると血栓ができ、心筋梗塞が発症します。
狭心症との関連性
狭心症が悪化して心筋梗塞になると考えられていましたが、必ずしもそうではありません。狭心症の症状がない人でも突然心筋梗塞を起こすケースが半数ほどあります。
⚫️動脈硬化以外の原因
- 冠動脈の攣縮: 冠動脈の痙攣・収縮により血流が途絶える。
- 冠動脈の血管炎: 血管が炎症を起こすことで発症。
- 上行大動脈解離: 大動脈の亀裂から血液が流入する現象。
- 心原性塞栓症: 心臓からの血栓が他の場所に移動し、血管を塞ぐ。
心筋梗塞の前兆と症状
胸の痛みや圧迫感が典型的な前兆です。発症者の約半数は、発症の1~2か月前にこのような前兆を経験しますが、前兆がなく突然発症するケースも多いです。特に糖尿病や高血圧を持つ方、高齢者は自覚症状が現れにくいため、注意が必要です。
心筋梗塞のリスク要因
- 高血圧: 特に朝の血圧上昇は危険です。
- 肥満: 内臓脂肪型肥満もリスク要因です。
- 糖尿病: 動脈硬化を進行させます。
- 高脂血症: コレステロールや中性脂肪が高いとリスクが増します。
- 喫煙: 血管を傷つけ、動脈硬化を促進します。
- 家族歴: 家族に心筋梗塞の患者がいる場合もリスクが高いです。
心筋梗塞の引き金となる要因
極度の疲労、睡眠不足、暴飲暴食、ストレス、急激な温度変化が直接の引き金となることがあります。特に冬場は温度差が大きく、注意が必要です。