【院長ブログ】脳卒中について(前兆)
お知らせ脳卒中の前兆
脳梗塞は、動脈硬化によって血管が狭くなり閉塞する脳血栓と、血液の塊が突発的に血管を詰まらせる脳塞栓の2種類があります。前兆として、半身の痺れ、手に持っているものを落とす、言葉が出ない、ろれつが回らないなどの症状があります。
脳卒中の初期症状が軽度の場合、放置しやすい傾向がありますが、早期治療が必要です。いつもと違う頭痛などの症状がある場合は早めに受診してください。脳卒中は早期発見が重要で、一般の病院で異常なしと診断されても、専門医療機関で異なる結果が出ることがあります。
脳卒中のよくある症状
- 片目が見えなくなる
- 物が二重に見える
- 片側の顔が歪む
- しびれが酷くなる
- 言葉が出てこない
- 人の話が理解できない
- ろれつが回らない
急いで病院へ行くべき時
- 「イー」と言うと顔の片側が歪む
- 両手を上げると片方の手が落ちる
- 「今日は天気がよい」とはっきり言えない
これらの症状や、意識障害、半身麻痺、ろれつ不良、嘔吐を伴う突然の激しい頭痛が見られる場合は、救急病院や脳卒中センターでの緊急治療が必要です。一過性の症状が治まっても、大きな脳梗塞発作の前兆である可能性があるため、速やかに受診してください。
早期発見・早期治療の重要性
脳卒中は、発病すると身体の麻痺や言語障害、意識障害などの後遺症を残すことがあります。脳卒中は三大生活習慣病の一つとして知られていますが、医療の進歩により死亡率は減少しています。しかし、高齢化に伴い脳梗塞の罹患者数は増加しています。脳卒中は予防可能な病気であり、動脈硬化の要因である高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙などの生活習慣病をコントロールすることで予防できます。日頃の生活習慣を見直し、定期検診を心がけましょう。
脳卒中予防のポイント
- 30代から血圧を把握しコントロールする
- 塩分を控えた食生活を心がける
- リラックスできる趣味を持ち、ストレスを溜めない
- 適度な運動を習慣化する
- 40歳を過ぎたら定期的に脳ドックを受診する
内科診療・生活習慣病予防の重要性
脳卒中の予防や再発防止には、高血圧や脂質異常症、糖尿病、心房細動などの治療が重要です。当院では、生活習慣病の予防・再発防止のための治療を行っています。血糖値や血圧の管理、脂質異常症の管理、食生活指導、生活習慣のアドバイスなどを行い、適切な治療を提供します。投薬治療を開始する場合は、自己判断で服薬量を減らしたりせず、定期的な通院でご自身の身体の状態を把握しましょう。