【院長ブログ】メタボの前兆とは?

お知らせ

メタボリックシンドロームの定義

メタボリックシンドローム、通称メタボ、は内臓脂肪型肥満と、脂質異常、高血糖、高血圧の2つ以上の症状を合わせ持つ健康状態を指します。これらが原因で、心筋梗塞や脳卒中といった重大な疾患リスクが高まります。

「メタボ」という用語が軽んじられがちですが、生活習慣病への関連が深く、早期の認識と改善が必要です。

メタボリックドミノ

メタボが進行すると、健康障害が連鎖反応を起こし、最終的に心不全や脳卒中といった命に関わる病気につながることがあります。この一連の悪化過程を「メタボリックドミノ」と呼びます。

肥満との関係

ドミノの最初の一押しは「肥満」です。不健康な食生活や運動不足が主な原因となります。早期にこの連鎖を止めるためには、生活習慣の見直しが重要です。

メタボリックシンドロームの治療

メタボは生活習慣病の集合体であり、その改善が治療の鍵を握ります。健康診断で異常値が見られた場合は、専門家に相談するのもよいでしょう。

食事療法

適正体重の達成を目指し、食事内容の改善が不可欠です。当院では、専門の管理栄養士による食事指導を提供しています。

禁煙の重要性

喫煙は心血管病のリスクを高めるため、禁煙はメタボ改善に必要なステップです。禁煙外来でのサポートも利用しましょう。

良質な睡眠

睡眠の質は、健康な生活にとって欠かせません。睡眠時無呼吸症候群など睡眠障害の治療もメタボ改善に役立ちます。

運動療法

内臓脂肪は運動によって減少しやすいため、定期的なウォーキングなどが推奨されます。ただし、始める前には医師と相談することが大切です。

BMIとメタボの関連

BMI(Body Mass Index)は、肥満度を測定する指標で、メタボの評価にも利用されます。適正範囲を保つことが、メタボ防止につながります。

結論 メタボは、現代人にとって無視できない健康リスクです。肥満を始めとする生活習慣の乱れを早期に改善し、専門家の指導を受けつつ、メタボリックドミノを阻止することが大切です。定期的な健康診断と、日々の生活習慣の見直しにより、より健康な生活を目指しましょう。

 BMI(ボディー・マス・インディックス)は、体重と身長の関係から、人の肥満度を示す体格指数です。

【計算式】

BMI= 体重kg ÷ (身長m)2

適正体重= (身長m)2 ×22

日本肥満学会では統計学的にもっとも病気にかかりにくいBMI指数22を標準体重として、25以上の場合を肥満、18.5未満を低体重としています。

 

 

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