【院長ブログ】高血圧の前兆
お知らせ高血圧の前兆について
高血圧症が生じる前には、さまざまな症状を招くことがあります。
高血圧の自覚症状の理解
高血圧自体には自覚症状が少ないですが、合併症のリスクが高まると動悸、息切れ、手足のむくみなどの症状が現れることがあります。これは高血圧による全身の動脈硬化が進行し、心臓が強い力で血液を送り出す必要が出てくるためです。心臓の筋肉が肥大すると心不全になり、それが動悸や息切れの原因となります。
高血圧性頭痛の特徴
通常の高血圧では頭痛や吐き気は珍しいですが、急激な異常高血圧が発生すると「高血圧性脳症」により頭痛、吐き気、嘔吐、意識障害、けいれんなどの症状が出ることがあります。これは脳への負担が増加し、脳がむくむことによって起こります。
高血圧の予防と改善
①食塩制限
食塩の摂取量を1日6g未満に抑えることが重要です。
②カリウムの摂取
野菜や果物からカリウムを摂取し、ナトリウム(食塩)による血圧上昇を防ぐ。
③適正体重の維持
BMIを25未満に保ち、肥満を避けること。
④適切な運動
有酸素運動(早歩き、スロージョギングなど)を定期的に行う。
⑤アルコールの制限
週に2回以上の休肝日を設け、適量のアルコール摂取を心がける。
⑥禁煙
喫煙は血管収縮を引き起こし、高血圧のリスクを高める。
これらの生活習慣の見直しは、高血圧の予防・改善につながり、全体的な健康状態を向上させる効果があります。
血圧は身近に血管の状態を測ることができる指標です。高血圧という状態だけでは、日常生活に影響が出るほどの自覚症状はないかもしれません。
しかし、一度合併症が出た時は、それが命を落とす疾患である可能性も。日頃から生活習慣の改善を続けて、高血圧を予防、改善をしてみましょう。