【院長ブログ】喫煙・飲酒の習慣
依存してしまわないよう要注意
過剰な喫煙・飲酒がからだに良くないということはわかっていても、「昔からの習慣でなかなか止められない」という方も多いのではないでしょうか。喫煙や飲酒は一時的なイライラ解消、緊張を和らげるなどの心地良さを与えますが、その効果が切れた時、前以上にイライラや落ち着かない気持ちになる離脱症状(禁断症状)が現れることも避けられません。この離脱症状を解消しようと、さらに多量の喫煙・飲酒を繰り返し、止められなくなってしいます。
タバコ・お酒を止めたいと思ったとき
●禁煙
・食後は早目に席を立つなど、喫煙につながる生活パターンを変える
・ストレスを感じた時、水を飲む、深呼吸する、ガムを噛むなど喫煙以外の解消法を行ったりタバコやライターなどの喫煙具を身近に置かない
・周囲に禁煙していることを伝え、協力してもらう
・禁煙日を設け、徐々に本数を減らす
●禁酒
・ 量や予算を決めるなど、飲む前に、その日の上限を設定する
・アルコール度数の低いものを選ぶ
・ 小さいグラスや缶のものを選ぶ
・周囲に禁酒していることを伝え、協力してもらう
・ 休肝日を設け、徐々に飲む量を減らす
喫煙+飲酒でリスクは倍以上!
喫煙や飲酒によって発症する疾病は多くあります。これらの2つが重なった時、発症リスクが倍以上になると危険視されているものが「がん」。1日2合以上の飲酒をしている人で、さらに喫煙の習慣もある人のがん発生率は、飲酒のみの習慣がある人に比べ割合が非常に高くなるという調査結果があります。これはタバコの煙に含まれる発がん物質を、お酒に含まれるエタノールの分解時に生成される活性酸素が活性化させてしまうから。「お酒の席では喫煙が欠かせない」という人も少なくありませんが、「喫煙と飲酒の両方を制限すれば、より効果的にリスクを低下させられる」と意識し、禁煙・禁酒に努めましょう。