【院長ブログ】下痢や腹痛
下痢や腹痛
下痢とは
・下痢は水のような便の回数が増える
・1日に200ml以上の便をする
このような状態が下痢と定義されています。
下痢の症状
・急に起こる急性下痢
・3週間以上続く慢性下痢
の2つに分けられます。
下痢のときはお腹が痛くなったり、熱が出るなどの症状が一緒に起こることが少なくありません。
症状によって、命の危険を伴う病気が原因のこともあり、とくに以下の症状がでる方は、注意が必要です。
・3週間以上前から下痢が続いている
・排便が増えてきた
・お腹が痛くなる
・吐く
・血が混ざる
・体重が減ってきた
・熱が出る
・からだがだるい
・のどがかわく
これらは下痢でたくさんの水分がでてしまい脱水状態になっています。
この状態が続くと、頭痛や嘔吐がおこります。
また、下痢だけでなくお腹の痛みや血便が出るかたは、
・重症の感染性腸炎
・潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)
・大腸がん
など、毎日苦しんだり、命にかかわったりする大腸の病気が原因の可能性もあります。
そのため、先にあげた症状があるかたは早めに医療機関に行ってください。
急性下痢と慢性下痢について
●急性下痢の原因のほとんどは
・暴飲暴食
・刺激物やアルコールの摂りすぎ
など、生活習慣の乱れによります。
それ以外に多いのはウイルスや細菌の感染によるものです。
●慢性下痢の原因は、
・大腸がんや潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)など腸の病気
・腸自体に異常はないのに下痢をしてしまう過敏性腸症候群(かびんせいちょうしょうこうぐん)
などの病気が原因のこともあります。
大腸がんは、早期発見・早期治療をおこなわないと命にかかわることもあるので
そのため、下痢で悩まれている方は大腸肛門科の受診をおすすめします。
アルコールを減量すると改善することも!?
日頃から下痢で困っているとクリニックを受診される方の中には一晩でかなりの量のアルコールをとっているケースが多く見られます。
アルコールをたくさんとると、腸からの水分やミネラルの吸収が悪くなります。
さらに、糖分や脂肪分の分解や吸収もしにくくなります。
その結果、下痢を起こしやすくなります。
下痢しており「自分は少しアルコール量が多いかな?」と感じる方は、まず、お酒の量を少し減らしてみてはいかがでしょうか?
下痢のときの生活
下痢のときは、腸を刺激しないことが大切です。
おかゆやうどんなど消化の良い炭水化物がおすすめです。
・揚げ物や油の多い肉などの脂肪分
・香辛料
・コーヒー
・アルコール
などは避けましょう。